気圧の変動と頭痛の関係について
頭痛
公開日
2026.1.13
更新日
2026.8.3
―「天気のせい」は本当にある?―
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「雨の前になると頭が痛くなる」「台風が近づくと頭痛が出やすい」「急激な気圧低下がくると、決まって頭が痛くなる」(梅雨の頭痛、あきらめていませんか?)(台風が近づくと頭が痛くなる?)
このような訴えは、日常診療でもよく聞かれます。
医学的には、気圧の変動と頭痛、とくに片頭痛とのあいだに一定の関連が示唆されていると考えられています。
まだ明確な因果関係が完全に証明されているわけではありませんが、近年も研究は続けられています。
気圧の変化が頭痛に影響すると考えられている理由
気圧が低下すると、頭の中やその周囲にある血管や硬膜にごくわずかな物理的変化が生じます。この変化が、痛みを感知する三叉神経系を刺激し、片頭痛発作の引き金になる可能性があると考えられています。
片頭痛のある方では、こうした刺激に対する反応性が高いため、
日常では問題にならない程度の環境変化でも、頭痛として表れやすい状態にあります。
最近の研究では何がわかっているか
2010年代後半以降の研究でも、
気圧低下や気象条件の変化と片頭痛発作頻度との関連が繰り返し検討されています。
・気圧低下や天候変化の前後に、頭痛が増える患者群が存在すること
・すべての片頭痛患者に当てはまるわけではなく、個人差が大きいこと
・単一の要因ではなく、睡眠不足や疲労などと重なって影響する可能性が高いこと
このような点が、近年の論文でも共通して指摘されています。
日常生活での向き合い方
気圧の変化自体を避けることはできませんが、次のような工夫が役立つ場合があります。
・天気予報や気圧の変化を参考にし、頭痛が起こりやすいタイミングを把握する
・睡眠不足や脱水を避け、体調を整える
・片頭痛がある方は、痛みが出始めた早い段階で治療を行う
頭痛の頻度が多い場合には、予防治療により天候の影響を受けにくくなることもあります。
最後に
「天気が悪いと頭が痛くなる」という感覚は、
現在も研究が続けられているテーマであり、医学的に説明が試みられている現象です。
頭痛の回数が増えてきた、日常生活に支障が出ている、
これまでと性質の異なる頭痛がみられる、
そのような場合には、一度ご相談ください。
参考文献・参考資料
Hoffmann J, Schirra M, et al.
The influence of weather on migraine – are there differences between migraine subtypes?
Cephalalgia. 2018;38(6):1116–1125.Mukamal KJ.
Weather and migraine: New perspectives on an old trigger.
Headache. 2020;60(3):502–504.Zebenholzer K, et al.
Weather as a trigger of migraine and tension-type headache.
J Headache Pain. 2019;20:38.Hansen JM, Charles A.
Differences in migraine subtypes and their response to environmental triggers.
Curr Opin Neurol. 2019;32(3):443–448.Martin PR.
Behavioral management of migraine headache triggers: learning to cope with triggers.
Curr Pain Headache Rep. 2021;25:28.
※本コラムは一般的な医学文献を参考に作成しています。症状や治療については、個々の状況に応じた判断が必要です。
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