新しい片頭痛の飲み薬「ナルティーク®︎OD錠」が処方できるようになりました。
頭痛
公開日
2025.11.11
更新日
2026.8.3
― 発作時治療と予防の両方に使える、CGRP受容体拮抗薬 ―
関連記事:「片頭痛〜頭痛外来〜」「片頭痛の予防注射」「更年期と片頭痛の関係」)
● ナルティークとは?
2025年12月16日、片頭痛の新しい治療薬として「ナルティークOD錠(一般名:リメゲパント)」が発売され、処方可能になりました。
CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)受容体を選択的に阻害する経口CGRP受容体拮抗薬で、発作時の治療と発作予防の両方に使える点が大きな特徴です。
片頭痛の原因のひとつとされる物質CGRPの働きを抑えることで、
頭痛の発作を軽くしたり、起こりにくくしたりする薬です。
これまでCGRPを抑える薬は注射薬のみでしたが、
ナルティークは“飲み薬で、発作時の治療と予防のどちらにも使える”国内初の薬です。
● ナルティークの有効性(臨床試験データより)
リメゲパントは米国をはじめ世界30か国以上で承認されており、複数の第III相試験の結果が報告されています。
急性期治療試験(リメゲパント75mgによる片頭痛急性期治療の有効性と安全性:メタ解析)
・服用2時間後に痛みが完全に消失した割合はプラセボ群に比べ有意に高く、
悪心・羞明などの随伴症状も有意に改善しました。
・国内第III相試験でも同様の有効性が確認されています。
発作予防試験(リメゲパントの片頭痛予防効果に関する臨床試験)
・リメゲパント75mgを隔日投与した群では、
プラセボ群に比べて月間片頭痛日数が平均4日から2.9日に減少。
・副作用は軽度で、主に吐き気や倦怠感などが報告されました。
これらの結果から、ナルティークは
有効性と安全性のバランスに優れた経口CGRP受容体拮抗薬
として注目されています。
● どんなときに使うの?
発作時の治療:片頭痛が起きたときに1回1錠服用します。
発作の予防:片頭痛を繰り返す方では、1日おきの服用で発作を起こりにくくします。
1日あたり75mgを超えて服用しないことが原則です。
トリプタン系薬剤(スマトリプタンなど)とは異なり、血管を収縮させる作用がないため、
心臓や血管への負担が少ないのも特徴です。
● どんな方に向いている?
トリプタン系薬剤で効果が不十分、または使いにくい方
発作が頻繁で、日常生活に支障を感じている方
注射による予防治療に抵抗がある方
仕事や育児、学業などで「頭痛を繰り返すこと」に悩む方にとって、
飲み薬で治療と予防を両立できるのは大きなメリットです。
● 注意していただきたいこと
腎臓や肝臓の働きが悪い方は使用できない場合があります。
妊娠中や授乳中の安全性はまだ十分に確認されていません。
他の薬との飲み合わせによっては注意が必要です。
服用を検討する際は、医師が体調や既往歴を確認しながら判断します。
※ナルティークの処方には一定の要件を満たす必要があります。診察のうえ、処方の可否を決定いたしますので、予めご了承ください。
● まとめ
ナルティークOD錠は国内初の経口CGRP受容体拮抗薬
1剤で発作時治療と予防の両方に対応できるのが特長
海外・国内試験で有効性と安全性が確認されている
トリプタンが使いにくい方、発作を繰り返す方の新たな選択肢
片頭痛は「よくある頭痛」ではなく、脳の過敏さが関係する神経疾患です。
頭痛を我慢せず、専門的な診断と治療を受けることで、日常生活の質を大きく改善できる可能性があります。
● 当院での対応
当院では、片頭痛のタイプや発作頻度を確認し、従来の治療薬との使い分けや、ナルティークによる予防治療の適応を検討いたします。
生活習慣の見直しやストレス管理など、再発予防のサポートも行っています。
片頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
内科・脳神経内科 【診療時間】
月〜木曜日 9:00〜13:00 14:00〜18:00
土曜日 8:30〜12:30 13:30〜17:30
予約はオンラインまたはお電話承っております。
(オンライン予約がいっぱいの時はお電話にてお問い合わせください)
電話 050-3641-0511(発信する)
オンライン予約(デジスマWeb予約)
※事前WEB問診に回答いただきますと、診療がスムーズに進みます。
ご協力よろしくお願いいたします。(メルプWEB問診)

お知らせ一覧