リベ大クリニック名古屋院 -内科・脳神経内科-

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生理に伴う頭痛・片頭痛の治療

頭痛

公開日

2026.8.2

更新日

2026.8.3

「生理のたびに頭が痛い」を我慢していませんか?

「生理が始まる前後になると、決まって頭が痛くなる」
「市販薬を飲んでも効きにくく、仕事や家事ができない」
「吐き気を伴い、寝込んでしまう」

このような頭痛は、女性ホルモンの変化に関連して起こる月経関連片頭痛かもしれません。

月経前後の片頭痛は、通常の片頭痛と比べて痛みが強く、長く続きやすいほか、治療薬が効きにくい傾向があります。しかし、適切な診断と治療によって、症状を軽くしたり、発作を予防したりすることができます。日本頭痛学会も、月経周期との関連を頭痛日記で確認し、症状に応じて急性期治療や予防治療を行うことを推奨しています。

なぜ生理の時期に片頭痛が起こるのでしょうか?

月経に伴う片頭痛には、月経前に女性ホルモンの一つであるエストロゲンが急激に低下することが関係すると考えられています。

一般的には、月経開始の2日前から開始後3日目頃までに片頭痛が起こりやすくなります。

次のような症状がある場合は、月経関連片頭痛の可能性があります。

  • 生理の前後に繰り返し頭痛が起こる

  • ズキズキ、ドクンドクンと脈打つように痛む

  • 体を動かすと痛みが強くなる

  • 吐き気や嘔吐を伴う

  • 光や音、においがつらく感じる

  • 頭痛のため仕事、学校、家事に支障が出る

  • 市販の鎮痛薬が効きにくい

  • 頭痛が2~3日続くことがある

痛む場所は片側とは限らず、両側や後頭部に起こることもあります。

生理に伴う片頭痛の治療

治療は、大きく分けて「頭痛が起きたときの治療」と「頭痛を起こりにくくする治療」があります。

1.頭痛が起きたときの治療

軽度の発作では、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどのNSAIDsと呼ばれる鎮痛薬を使用します。

しかし、月経時の片頭痛は痛みが強く、市販薬だけでは十分に改善しないことがあります。その場合には、片頭痛専用の治療薬であるトリプタン製剤などを検討します。

片頭痛の薬は、痛みが強くなってからではなく、頭痛が始まった早い段階で適切に服用することが重要です。

吐き気が強く、薬を飲めない場合には、吐き気止めを併用したり、内服薬以外の剤形を検討したりすることもあります。

2.月経前後だけ行う短期間の予防治療

毎月ほぼ同じ時期に片頭痛が起こる場合には、月経が始まる前後の数日間に限って、鎮痛薬や片頭痛治療薬を計画的に使用する方法があります。

頭痛が起きてから我慢を重ねるのではなく、発作が起こりやすい時期を予測して対策する治療です。月経に関連してのみ片頭痛が起こる場合には、短期間の予防投与が選択肢となります。

月経周期が不規則な場合や、発作の時期が一定しない場合には、ほかの治療方法を検討します。

3.毎日行う片頭痛の予防治療

月経時だけでなく、月経以外の時期にも頭痛が頻繁に起こる場合や、日常生活への影響が大きい場合には、片頭痛の予防薬を使用することがあります。

予防治療には、内服薬のほか、片頭痛の発症に関係するCGRPという物質の働きを抑える抗CGRP抗体薬・抗CGRP受容体抗体薬による注射治療などがあります。

「毎月数日だけだから」と考えていても、強い頭痛で毎月仕事を休む、家事や育児ができないという場合には、予防治療を検討する価値があります。

頭痛日記をつけてみましょう

月経と頭痛の関係を正確に判断するためには、頭痛日記が役立ちます。

記録する内容は、次のような項目です。

  • 月経が始まった日

  • 頭痛が起こった日と時間

  • 頭痛の強さと持続時間

  • 吐き気、光過敏、音過敏などの症状

  • 使用した薬と効果

  • 仕事や学校を休んだか

  • 月経以外の時期にも頭痛があるか

少なくとも3回程度の月経周期について記録すると、月経との関連が分かりやすくなります。

鎮痛薬の使い過ぎにも注意が必要です

頭痛のたびに市販薬を繰り返し使用していると、薬の使用日数が増え、かえって頭痛が起こりやすくなることがあります。

「薬を飲んでもすぐにまた痛くなる」
「以前より頭痛の日が増えた」
「月の半分近く鎮痛薬を飲んでいる」

このような場合には、鎮痛薬を追加するだけではなく、頭痛の診断や治療方法そのものを見直す必要があります。

ピルやホルモン治療を受けている方へ

低用量ピルなどのホルモン製剤によって頭痛が改善する場合がある一方、頭痛の種類や年齢、喫煙の有無、血栓症のリスクなどによっては使用に注意が必要です。

特に、視界にギザギザした光が見える、視野の一部が見えにくくなるなどの前兆を伴う片頭痛がある方は、使用している薬について婦人科と頭痛を診療する医師の双方に伝えてください。

妊娠中、授乳中、妊娠を希望している方も、使用できる薬が異なります。自己判断で薬を続けたり中止したりせず、必ず医師へご相談ください。

このような場合は一度ご相談ください

  • 生理のたびに頭痛で寝込んでしまう

  • 市販薬が効かない、または効きにくくなった

  • 吐き気や嘔吐を伴う

  • 頭痛のため仕事や学校を休むことがある

  • 月経以外の日にも頭痛が増えてきた

  • 鎮痛薬を頻繁に使用している

  • 片頭痛の予防薬や注射治療について相談したい

生理に伴う頭痛は、毎月起こるからといって我慢しなければならない症状ではありません。

頭痛の起こる時期や頻度、生活への影響に合わせて、発作時の薬、短期間の予防治療、毎日の予防治療などを組み合わせることができます。

当院では、脳神経内科専門医(女性)が頭痛の症状や月経周期との関係を確認し、お一人おひとりに合った治療方法をご提案します。市販薬で十分に改善しない方や、毎月の頭痛にお困りの方は、一度ご相談ください。

※突然発症した経験したことのない激しい頭痛、手足の麻痺やしびれ、言葉が出にくい、意識がもうろうとする、けいれん、発熱などを伴う場合には、通常の片頭痛ではない可能性があります。速やかに救急医療機関を受診してください。

内科・脳神経内科 【診療時間】

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