【片頭痛】〜頭痛外来〜
頭痛
公開日
2025.3.10
更新日
2026.8.3
<新規の片頭痛経口治療薬「ナルティーク」についての記事はこちら>
長年の頭痛に悩まされてはいませんか?
専門的な診療を受けることで、諦めていた長年の頭痛ともっと上手に付き合うことができるかもしれません。
脳神経内科医は片頭痛の専門家です。
診察では詳細な問診や専門的な神経診察などを行い、検査や治療法を提案します。
症状にお困りの方はお気軽にご相談ください。
【片頭痛】とは
片頭痛は、反復する慢性頭痛の一つで、ズキズキあるいはドクンドクンと表現できるような拍動性の強い痛みが生じます。片側の頭痛が典型的ですが、40%の方は両側性の頭痛を経験しています。痛みは通常4時間〜72時間から数日間続き、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
原因は頭蓋内・硬膜血管に分布している三叉神経が何らかの刺激(ストレスや気圧の変化など)により興奮し、頭痛発作を引き起こすという三叉神経血管説が提唱されています。
頭痛のない時にも、頭痛に対する不安で日常生活が阻害される場合があり、適切な対応が必要です。
【片頭痛の日本での現状】
・慢性頭痛は約4,000万人 うち 片頭痛は約840万人 と推定
・片頭痛の年間有病率は8.4%
・20 〜40代の女性に多い (女性は男性の3.6倍)
・未成年者における有病率は高校生9.8%、中学生4.8〜5.0%、小学生3.5%とされています
【症状】
・ズキズキと拍動するような、鼓動するような頭痛
・吐き気、時に嘔吐
・強い光や音に対する過敏性
・予兆や、前兆を伴うことがある
※前兆(aura)は、キラキラ・ギザギザとした光が視界にあらわれて、周りが見えづらくなる閃輝暗点と呼ばれる視覚の症状が最も多く、他にも体の感覚が鈍くなったり痛みを感じるような感覚の症状、言葉がでづらくなるなどの言語の症状などがあります。特殊な前兆として、回転性めまい、半身の脱力感を認める場合もあります。通常5〜60分持続した後に片頭痛発作が始まります。

【頭痛の誘発因子】
片頭痛患者さんの約75%に何らかの発作の誘発因子があると言われています。
頭痛の誘発因子として、ストレス、睡眠不足や睡眠過多、天候の変化(コラム:気圧の変動と頭痛の関連について)などが知られています。
そのほかには、アルコール飲料や、ポリフェノールを含む赤ワイン、チーズなどの食品や、月経などによっても誘発されることがわかっています。
【片頭痛の治療】
(新しい片頭痛治療薬の処方が可能になりました)
大きく分けて2種類あります。急性期治療
頭痛が起こった時になるべく早く頭痛を鎮めるための治療法です。
・トリプタン製剤(イミグラン、ゾーミッグ、アマージ、など)
トリプタン製剤には血管収縮作用がありますので、リスクのある方には
・ラスミジタンコハク酸(レイボー)などを用います。
軽い発作の時はロキソプロフェンなどのNSAIDsやアセトアミノフェンが用いられます。予防療法
頭痛発作が起こっても軽く済むようにするための治療です。カルシウム拮抗薬や抗てんかん薬などの飲み薬のほか、月1回の注射製剤(抗CGRP関連製剤)が用いられます。
(抗CGRP関連製剤についてはこちらを参照してください)
専門的な診断のもとに適切に薬を使い分けることで、日常生活の満足度を高めます。
2025年12月から抗CGRP関連製剤の内服薬も処方可能となり、治療の選択肢が広がりました。
急性期治療&予防療法
2025年9月に発売されたナルティークOD錠(リメゲパント)は、
CGRPの働きを抑えることで片頭痛発作を軽減し、発作を起こりにくくする経口CGRP受容体拮抗薬です。
血管収縮作用がなく、発作時の治療と予防の両方に使えるのが特徴です。
トリプタンが使いにくい方や発作が頻繁な方の新たな選択肢として注目されています。
※ナルティークの処方には一定の要件を満たす必要があります。
予防に特化した新しい内服薬
アクイプタ(アトゲパント)
片頭痛の予防を目的とした経口CGRP受容体拮抗薬です。
1日1回の内服により、発作そのものを起こりにくくします。
・月4日以上の片頭痛がある方
・注射製剤に抵抗がある方
にとって、新たな予防選択肢となります。
【片頭痛が社会に与える影響】
また、片頭痛は比較的若い世代での有病率が高いため、社会全体の生産性に与える影響が大きく、日本では年間約3,000億円の経済的損失を引き起こしていると試算されています。
女性において有病率が高いことから、女性の活躍の妨げになっている可能性も示唆されています。(日内会誌 110:2449~2457,2021)
片頭痛治療はは単に薬を処方することだけでなく、患者さんのライフスタイルや背景、症状の経過や出やすさなどさまざまな背景などをお伺いし、適切な治療を選択していきます。
患者さんにとって最良の選択となるようにサポートいたします。
長年の片頭痛に悩まされている方は一度ご相談ください。
参考頭痛の診療ガイドライン2021
内科・脳神経内科 【診療時間】
月〜木曜日 9:00〜13:00 14:00〜18:00
土曜日 8:30〜12:30 13:30〜17:30
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市バス星ヶ丘 徒歩2分
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