リベ大クリニック名古屋院 -内科・脳神経内科・循環器内科-

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お子さんの頭痛、気になっていませんか?

頭痛

公開日

2025.4.5

更新日

2026.8.3

(大人の片頭痛についての記事はこちら

「子どもがよく頭が痛いと言うけれど、受診のタイミングがわからない」
「学校に行けないほど頭痛が続いていて心配」
そんなお悩みを持つ保護者の方は少なくありません。

頭痛は大人だけでなく、小児・思春期にもよく見られる症状の一つです。
この時期に起こる頭痛の多くは、「一次性頭痛」と呼ばれるタイプで、片頭痛、緊張型頭痛がそのほとんどを占めます。適切な診断と対応によって日常生活への影響を軽減することが可能です。

当院では、神経内科専門医が、お子さんの症状に応じて丁寧に診察を行い、必要に応じて検査や治療をご提案しています。
「様子を見ていたけれど、気になる…」そんなときは、ぜひご相談ください。


【一次性頭痛とは?】

一次性頭痛とは、脳の病気などによらず発症する慢性の頭痛を指します。
小児・思春期では主に以下の2つのタイプが知られています。

■ 片頭痛

片頭痛は、ズキズキ・ドクンドクンと脈打つような痛みが特徴の頭痛で、吐き気や光・音への過敏さを伴うことがあります。

【片頭痛の診断基準(前兆のない片頭痛)】

以下のすべてを満たす場合、「前兆のない片頭痛」と診断されます。

  1. 5回以上の同じ種類の頭痛発作の既往がある

  2. 頭痛の持続時間は4~72時間(未治療あるいは治療が無効な場合)

  3. 以下の4項目のうち2つ以上を満たす:

    片側性(小児では両側性もあり)

    拍動性(ズキズキする)

    中等度〜重度の頭痛の強さ

    日常の動作で増悪(階段昇降など)

  4. 頭痛発作中に以下の2項目のうち1つ以上を伴う:

    吐き気および/または嘔吐

    光過敏および音過敏

  5. その他に当てはまる疾患がない

前兆(閃輝暗点などの視覚症状や感覚障害)を伴う場合は「前兆のある片頭痛」と分類されます

【片頭痛の有病率】

  • 小学生:約 3.5%

  • 中学生:約 4.8〜5.0%

  • 高校生:約 9.8%

思春期の女児に多く、月経の開始を契機に増加する傾向があります。

■ 緊張型頭痛

頭全体が締めつけられるような鈍い痛みで、学校生活やストレス、姿勢不良などが背景にあることもあります。

【緊張型頭痛の特徴】

  • 持続的で鈍い、重い痛み

  • 多くは両側性に起こる

  • 吐き気や前兆を伴わない

  • 精神的ストレスや疲労、睡眠不足が誘因となることが多い


【見逃してはいけない頭痛】

一部の頭痛には、緊急対応が必要な病気が隠れていることがあります。次のような症状がある場合は、速やかに救急病院を受診してください。

・強い頭痛で夜間や早朝に目が覚める・嘔吐やけいれん、意識がもうろうとする・視線の異常や言葉が出にくいなどの症状・頭をぶつけた後に頭痛が続いている(あるいは機嫌が悪い)


【頭痛の誘発因子】

小児・思春期の一次性頭痛は、以下のような誘因で発症または悪化することがあります。

  • 睡眠不足や寝すぎ

  • 学校や家庭でのストレス

  • 強い光・音・におい

  • チョコレートやチーズなどの特定の食品

  • 月経や気圧・気温の変化

こうした誘因を把握し、避けることで症状が軽減することもあります。


【治療について】

● 急性期治療(発作時の対応)

小児・思春期片頭痛の急性期治療に対する第一選択薬はイブプロフェンです。アセトアミノフェンも併せて高い推奨度が与えられており、安全性の高い薬剤です。

  • イブプロフェン(推奨度A):効果と安全性のバランスが良好で、第一選択薬とされる。

  • アセトアミノフェン(推奨度A):もっとも使用頻度が高く、安全性が高い。

  • トリプタン製剤(NSAIDsや他の鎮痛薬にて効果が得られない際にトリプタンを考慮

    12歳以下:スマトリプタン(点鼻※現在製造中止) リザトリプタン

    思春期:スマトリプタン、リザトリプタン、エレトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタンなど

発作の早期に服用することで、痛みを和らげる効果が期待されます。

● 予防療法(発作を起こりにくくする)

頻繁に発作が起こる場合や、生活に支障をきたしている場合は、予防的な治療を行うことも検討されます。

  • 生活リズムの見直し(睡眠・食事・運動習慣)

  • ストレスへの対応、リラクゼーション

  • 年齢や症状に応じて、予防薬を使用することもあります

【予防薬】

  • ロメリジン(Ca拮抗薬)

  • プロプラノロール(β遮断薬)

  • バルプロ酸ナトリウム、トピラマート(抗てんかん薬)

  • アミトリプチリン(抗うつ薬) など

治療方針は、お子さんの体質や年齢、発作の頻度・強さなどに応じて個別にご提案いたします。

※本記事の内容は『頭痛の診療ガイドライン2021』(日本神経学会 編)に基づいています


【診療のご案内】

当院では、小児から成人まで、頭痛の診療を専門的に行っております
※ただし未就学児のお子様の頭痛診療は行なっておりません※
長く続く頭痛や、繰り返す頭痛でお悩みの際は、どうぞご相談ください。


内科・脳神経内科

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