頭痛で脳神経内科を受診すると何をする?診察・検査・治療の流れを解説
頭痛
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「頭痛で脳神経内科を受診したら、どんなことをするの?」
「MRIなどの検査をするの?」
「結局、痛み止めをもらうだけ?」
初めて頭痛外来や脳神経内科を受診する方の中には、このように思われる方もいるかもしれません。
頭痛診療では、単に鎮痛薬を処方するだけではありません。
頭痛の特徴を確認し、危険な病気による頭痛ではないかを評価したうえで、頭痛のタイプや頻度、生活への影響に合わせて検査や治療を考えます。
今回は、頭痛で脳神経内科を受診した場合の診察・検査・治療の流れを解説します。
① まず「どんな頭痛なのか」を確認します
頭痛の診断では、症状や経過を詳しく確認することが大切です。
いつから、どのように始まったか
どこが、どのように痛むか
どのくらい続き、月に何日くらいあるか
吐き気や光・音への過敏、目のチカチカなどを伴うか
どの頭痛薬を、月に何日くらい使用しているか
などを確認します。
同じ頭痛でも、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などでは特徴や治療方法が異なります。
また、実際の診療では、ひとつのタイプにきれいに当てはまらないこともあります。
片頭痛のようにズキズキする日もあれば、締め付けられるような緊張型頭痛の特徴がみられる日もあるなど、複数の特徴が混在する方もいます。
一般に「混合性頭痛」と表現されることもありますが、診療では、それぞれの頭痛の特徴を整理しながら治療方針を考えていきます。
② 神経学的診察を行います
脳神経内科では、必要に応じて神経学的診察を行います。
たとえば、瞳孔や目の動き、顔の動きやろれつ、手足の力・感覚、歩き方やバランスなどを確認します。
頭痛の多くは片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛ですが、なかには脳や血管などの病気が原因となる二次性頭痛もあります。
そのため、頭痛の特徴だけでなく、頭痛以外の神経症状や診察上の異常がないかも確認します。
③ 必要に応じてMRI・MRAやCTなどの検査を検討します
頭痛の経過や症状、神経学的診察の結果などから、必要に応じてMRI・MRAやCTなどの画像検査を検討します。
特に、
初めて経験する頭痛
これまでとは性質が変わった頭痛
頭痛の頻度や強さが変化している
突然発症した頭痛
徐々に悪化している頭痛
麻痺、しびれ、複視などを伴う
場合などは、二次性頭痛の可能性も考えながら精査の必要性を判断します。
必要な検査は、年齢や症状、経過、診察所見、これまでの検査歴などによって異なるため、診察したうえで個別に判断します。
CTやMRIなどの画像検査が必要と判断した場合には、連携する画像検査医療機関をご案内しています。
④ 頭痛の種類に合わせて治療します
片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛と考えられる場合には、それぞれの頭痛に合わせて治療を行います。
片頭痛の急性期治療には、鎮痛薬のほか、トリプタン、ラスミジタン、リメゲパントなどの治療薬があります。吐き気が強い場合には、吐き気止めを併用することもあります。
緊張型頭痛では、鎮痛薬だけでなく、頸肩部の筋緊張や姿勢、睡眠、生活習慣などについても確認します。
複数の頭痛の特徴がみられる場合には、それぞれの症状や頻度を整理しながら治療を組み立てます。
「市販薬が効かないから、さらに強い鎮痛薬を使う」というだけではなく、その方の頭痛に合った治療を選ぶことが大切です。
▶︎ 市販薬が最近効きにくくなってきた方は
「市販薬が効かなくなった頭痛は受診した方がいい?受診の目安を解説」
もあわせてご覧ください。
⑤ 頭痛が多い場合には予防治療もあります
片頭痛の頻度が多い、あるいは仕事・学校・家事などへの支障が大きい場合には、頭痛そのものを起こりにくくする予防治療を検討することがあります。
予防治療には内服薬のほか、患者さんの状態によってはCGRP関連抗体薬などが選択肢となります。
脳神経内科では、「今回の頭痛をどう止めるか」だけでなく、「今後の頭痛の日をどう減らすか」という視点でも治療を考えます。
⑥ 頭痛薬を使っている日数も大切です
頭痛診療では、薬の種類だけでなく、1か月に何日くらい頭痛薬を使用しているかも確認します。
鎮痛薬や片頭痛治療薬を頻繁に使用することで、薬剤の使用過多による頭痛(薬剤使用過多頭痛)が加わっていることがあるためです。
その場合には、急性期治療薬の使い方を見直したり、必要に応じて予防治療を取り入れたりしながら、治療全体を調整します。
▶︎ 頭痛薬を使う日が増えている方は
「頭痛薬の飲みすぎで頭痛が増える?薬剤使用過多頭痛とは」
もあわせてご覧ください。
脳神経内科では、頭痛のタイプを整理して治療を考えます
頭痛で脳神経内科を受診すると、
症状や経過を確認する
→ 神経学的診察を行う
→ 必要な検査を検討する
→ 頭痛の種類や頻度に合わせて治療する
という流れで診療を進めます。
片頭痛のように比較的特徴がはっきりしている方もいれば、片頭痛と緊張型頭痛の特徴が混在している方もいます。
頭痛を繰り返している、頭痛の回数が多い、これまできちんと頭痛の診断を受けたことがないという方は、一度脳神経内科でご相談ください。
参考
日本頭痛学会「頭痛の診療ガイドライン2021」
International Headache Society「International Classification of Headache Disorders, 3rd edition(ICHD-3)」
頭痛でお困りの方はご相談ください
当院では、日本神経学会神経内科専門医・指導医が頭痛の診療を行っています。
片頭痛、緊張型頭痛、複数の特徴が混在する頭痛などについて、症状や経過を確認しながら必要な検査・治療を検討します。
内科・脳神経内科 【診療時間】
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