高LDLコレステロール血症が認知症リスクを高める!エビデンスに基づく予防法
もの忘れ・認知症
公開日
2025.3.3
更新日
2026.8.3
中年期(45歳〜65歳)から始める認知症予防
ーThe Lancet 最新報告ー
【認知症とは】
認知症とは、認知機能が低下し、日常生活に影響を及ぼしている状態が慢性的に(6ヶ月以上)続くことを指します。認知症は加齢に伴って増加し、特に70歳以上では指数関数的に増加します。日本では2010年に超高齢化社会を迎え、それに伴い認知症の患者数も急増しています。認知症の罹患率は約600万人とされており、要介護となる最も多い原因も認知症であることから、その予防が重要視されています。
【認知症の予防について】
これまで、認知症の予防に関して様々な研究が進み、認知症のリスク因子がいくつも見つかっています。認知症のリスク因子の中には、加齢や生まれつきの体質で変えられないものもありますが、意識的な対策により修正可能なものも存在します。
世界的に権威のある医学雑誌「The Lancet」の委員会では2017年と2020年に認知症の修正可能なリスク因子について報告しました。そして、2024年7月31日に発表された最新の論文では、
中年期(45〜65歳)の「高LDL(悪玉)コレステロール血症」
が新たに修正可能な認知症のリスク因子として追加され、その関連性の高さが報告されました。つまり、高LDLコレステロール血症を適切にコントロールすることで、認知症の発症を予防できる可能性が、より明確に示されたのです。
【修正可能な認知症リスク因子】
以下に示すリスク因子を修正することで、認知症の発症リスクを軽減できる可能性があります。 ※()内の数値は、各因子を修正することで得られる発症予防率を示します。
<中年期(45歳〜65歳)>
・高LDLコレステロール血症(7%)
・難聴(7%)
・うつ(3%)
・頭部外傷(3%)
・身体活動の低下(2%)
・糖尿病(2%)
・喫煙(2%)
・高血圧(2%)
・肥満(1%)
・アルコール過剰摂取(1%)
<高齢期(66歳〜)>
・社会的孤立(5%)
・大気汚染(3%)
・視力障害(2%)
\認知症予防は、今から始められます/
認知症は高齢期に発症するイメージがありますが、中年期(45〜65歳)の生活習慣が、その後のリスクに大きく関わります。特に「高LDL(悪玉)コレステロール血症」は、新たに修正可能なリスク因子として報告されており、早期からの管理が重要です。
当院では、LDLコレステロールを含む血液検査や、生活習慣病の予防・管理に関する診療を行っています。さらに、神経内科専門医による認知症相談に加え、MCIスクリーニング検査も実施しています。
物忘れが気になる
認知症の家族歴があり、予防を考えたい
生活習慣病(高血圧・糖尿病・高コレステロールなど)を見直したい
このようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
早めの対策で、未来の健康を守りましょう。
📍内科・脳神経内科
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