夜になると脚がむずむずする?「むずむず脚症候群」とは
脳神経内科
公開日
2026.5.2
更新日
2026.8.2
夜になると脚がむずむずして落ち着かない、じっとしていられない——
このような症状がある場合、「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」の可能性があります。
日中はあまり気にならないのに、夕方から夜にかけて症状が強くなるのが特徴で、睡眠の質を大きく低下させることがあります。
むずむず脚症候群の特徴
代表的な症状は以下の通りです。
脚の奥がむずむず、ピリピリ、虫が這うような不快感
横になったり、じっとしていると悪化する
脚を動かすと一時的に楽になる
夕方〜夜に症状が強くなる
「じっとしているのがつらい」という感覚が非常に特徴的で、眠ろうとすると症状が出てしまい、なかなか寝付けない方も少なくありません。
原因について
はっきりとした原因が分からない場合もありますが、以下が関係していると考えられています。
脳内のドパミン機能の関与
鉄不足(特にフェリチン低値)
腎機能障害や妊娠などに伴うもの
一部の薬剤の影響
見逃されやすいですが、鉄不足が背景にあるケースは比較的多く、血液検査で確認することが重要です。
パーキンソン病との関連について
むずむず脚症候群は、ドパミンという神経伝達物質が関与している点で、パーキンソン病と共通する側面があります。
そのため、「将来的にパーキンソン病になるのでは」と心配される方もいらっしゃいます。
実際には、むずむず脚症候群の方すべてがパーキンソン病になるわけではありませんが、一部では関連が示唆されており、特に以下のような場合には注意が必要です。
症状が徐々に強くなっている
手のふるえや動きにくさなど、他の神経症状がある
ご家族にパーキンソン病の方がいる
気になる症状がある場合には、経過を含めて評価することが大切です。
診断と当院での対応
診断は問診が中心となります。
「安静で悪化」「動かすと改善」「夜に強い」という特徴がそろうと、むずむず脚症候群が疑われます。
当院では、
症状の詳細な聞き取り
必要に応じた血液検査(鉄関連など)
生活習慣の確認
を行い、原因や重症度に応じて治療方針を検討します。
※MRIなどの画像検査が必要と考えられる場合には、連携医療機関をご案内いたします。
治療について
症状の程度に応じて治療を行います。
まずは生活習慣の見直し(カフェイン制限、睡眠環境の調整、ストレッチなど)を行い、それでも症状が強い場合には薬物療法を検討します。
また、鉄不足がある場合は鉄補充が有効です。
受診を検討する目安
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める
脚の不快感で日常生活に支障が出ている
症状が繰り返し続いている
こうした症状がある場合には、一度ご相談ください。
むずむず脚症候群は「体質」と思われて見過ごされがちですが、適切な対応で症状が改善することも多い疾患です。
気になる症状があれば、早めにご相談ください。
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